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 2006年も残すところ2日となった。何故か今年も短く感じた1年であった。ただ昨年までの「わびしさ」「脱力感」という心境にはならない。村井知事が誕生し、一方通行から相互通行となった議論展開がそうさせているのであろう。もちろん知事のみならず県職員の議会に対する誠意ある接し方もその要因のひとつでもある。ようやく県議会議員としての存在感が感じるようになった。

 村井知事の誠意ある答弁であっても、検討・熟慮するなどと先の見えにくいところもあり、やや苛々感もあったことは事実である。しかし、昨日の記者会見で明らかにされたとおり、「この数年間で先送りされて解決していない問題の所在がわかってきた。」と、来年に向けて希望の持てる発言は県民にとっても明るい材料である。何事も改善の要因がわからなければ施す術がないが、要因が見えてきたことは村井カラーというより、2007年度の長野県の施策方向に期待が持てるものである。

 人事面では自らの秘書問題について、思った以上の頑固さを貫き、議会から「遺憾の決議」を全会一致で可決され、知事自身よもや知事選挙で支援してくれた議員が、そこまではしないだろうと思っていたかもしれないが、ここは大いに反省をしていただきたいものである。議会側もその対象者(県職員となった元秘書)が県庁等に在職しているだけに、苦しい立場も理解していただきたいものである。以前にも述べたが当事者には罪はないのである。ただ、県職員となった元秘書の皆さんも、与えられた職務を全うしていただき、任命者の知事に安堵させるのでなく、議会や県民にその成果を誇れるよう努めていただきたいものである。

 国レベルではいざなぎ景気を超えたとしているが、県下では一部業種のみでその景況感は伝わってきていない。しかし国も経済が回復したからこそ税収が上がってきている。村井知事が良く口にしているように、まず長野県の経済環境を良くしていただきたいものである。今現在では来年度に向けての予算要求の段階であるが、年明けの知事査定に期待したいものである。

 改めてこの1年間、県職員の皆さんに何かとご協力をいただいたことに感謝したい。県民の豊かさを願う気持ちは県職員も県議会も同じである。議論をしたくとも胸の中に一物を置き話せなかった8月までと異なり、堂々と自分の意見を述べられるようになったことは、県民にとっても大いにプラスになることである。来年も一層密度の高い議論展開をし、県民の福祉向上のために努めたいものである。

 今年一年、私の拙いホームページをご愛読いただき、多くのご感想やご意見を頂きましたことを心から感謝し、新しい年も皆さんにとって良い年を迎えられますことを願うものであります。来年もよろしくお願いいたします。

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 5日 島根県益田川ダムを志昂会の3議員(柳平・清水洋・高見澤)で、「益田川治水ダムの概要と稼動状況について」現地視察をしてきた。益田川ダムはダムの河床部にゲートのない常用洪水吐を設置したダムでは日本で最初のダムである。いわゆる「穴あきダム」で平常時はダムの貯水池側は貯水しないで、流下してくる土砂と流水と共に一緒に下流に流す構造である。最近淺川の治水計画案にダムあり・ダムなし両案を視野に入れて検討すると知事は言明されている。私どもも両面からの検討を加え、流域住民の安全な日常生活を確保するために、一日も早い結論が求められている現況を重く受け止めていく必要がある。

 「穴あきダム」については図面上や理論上の理屈はおおむね理解できていたが、実情はどのようになっているのか見た事がなかった。丁度本年の3月に島根県の益田川上流部に「穴あきダム」が完成したとの情報を得て早速現地調査となった。現地を見て一目瞭然ですぐ「穴あきダム」のよさが分かった。益田川も58年豪雨の災害で死者を39名、全半壊1700棟余りと未曾有の被害を被り、流域住民の安全確保のためにダム計画が始まったという。ダムの下流側数百メートルには住宅があり、その危険度は計り知れないものがあったと想像できた。

 説明された担当者は「環境の事は当初から特別考えなかった。ベストの治水計画を検討している段階でこのダムとなった。」と言われびっくりした。勿論ダムを建設にあたっては環境に配慮した事は当然であったようだが、現地で説明を聞くうちにその意味が分かってきた。

 試験湛水(ダムの強度等を確認するために、最初に試験的にダムを満水にすること)したが、その貯水された水も2ヶ月で排水され元の川に戻ったと言う。そのため植栽等(生態)の環境には、竹以外は枯れた様子もなく緑が戻っており、影響がないことも証明された。現況はダムの前後を見る限り全く普通の川であった。ダムの下流側には土砂も流れているため水の色も多少変わっているのも見えた。更に、ダムに土砂が溜まらないために、ダムの高さも抑えられるし事業費も20パーセントも下げる事になったと言う。

 今年の7月豪雨では周囲の急峻な谷間から流れ出た水で増水となったが、ダムに水が貯水され下流域への洪水調節が出来災害を防げ、早速効果があったことが報告された。しかも今後満水になるような事はないだろうとも言っていた。淺川の治水事業を論議する上で大いに参考になった。12月定例会では志昂会の柳平議員が現地調査を踏まえ一般質問を予定にしている。

 それにしても今回の現地調査は往復18時間で、日程的にハードであった。出来れば日帰りと思ったが、東京に到着したのが午後11時30分ごろであったため東京で一泊し翌朝早く長野に戻ってきた。日程的にはきつかったが満足できる意義ある調査であった。

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 4日 志昂会では12月定例会に向けて勉強会を始めた。今日は教育委員会・こども支援課から「認定こども園」について、危機管理局・消防課から「消防の広域化」について説明を受けた。それぞれ国の制度見直しにより、実情にあった課題整理に向けての制度改革であり事業推進は必要と思える課題だ。しかし今後のもって行き方には慎重な対応も必要であると感じた。

 勉強会の後、志昂会総会を開催して地方自治法の改正に伴う会議規則等の改正について検討をした。議長の臨時会招集請求権など、今まで議会から要求してきた懸案事項を、全国都道府県議長会で議論され集約されてきた内容である。それぞれ詳細について再度個々で検討し意見を持ち寄る事とした。総会最中にビッグニュースが飛び込んできた。「県職員収賄容疑で聴取・県発注工事で業者から現金」とのことであった。前から多少煙が出ていたが、ついに長野県も県職員が逮捕となり、100条委員会等で前県政の巧妙かつ欺瞞的な県政を質してきたが、ようやく火元に辿りついたのかなと思った。

 詳しい事は次第に明らかになると思うが、田中県政時代に指摘されていても、曖昧な態度を示していた事が今表面に出ようとしている。中途半端で終結させないで、しっかり最後まで納得できる結果を期待したいものである。

 明日(5日)は島根県益田市へ行き、全国初の「穴あきダム」を調査視察をしてくる予定である。県下でも淺川など各地で検討されているので、しっかり調査をし現況調査をしてくるつもりである。

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