山口村の岐阜県に越県合併については、9月定例会に議案提出はしない。夕方俄かに報道関係者から知らされた。取材を受けても言葉が出ないほどであった。
少なくとも本日の総務警察委員会が終了した時点でも淡い期待はあった。「至らない点はお詫びしたい。」田中知事のこのセリフはもう飽き飽きしている。何回使っただろうか。
そもそも田中知事は、コモンズ・民主的という言葉を大事にしてきたはずだ。今回の山口村が合併を決意するまでの過程は、本当に長い期間をかけ住民の意見を聞き、村民の約63パーセントの村民が合併を望み、民主的に合意を得て出した結果である。知事も山口村の民主的な結論を受け、9月県会に議案提出するとしてきた矢先である。それを覆す判断というより、予定通りの結果を反対する住民の前で・・・。
今更なぜ県民に聞こうとするのか
本日の委員会で県側は越県合併の議案提出を見送ったことの理由を、「広く県民の意見を聞きたい」「議員の皆さんの考えを十分聞きたい」「総務省に最終確認を近々言ってくる」「合併推進支援室では、県民に具体的に聴取するための手続きをはじめた」と言い訳がましく応えていた。何故今頃になってそんな事をしなければならないのか。全く山口村民・県民・県議会の心を微塵も考えていない発言だ。分かっていない田中知事と、分かっていても本当の理解をできていない理事者の皆さんに、今更と言う理由を挙げてみよう。
山口村は平成13年から越県合併の住民と懇談を始めている。翌14年2月県会での質問に対し「村民の意思は重く受け止めるべきだ。村民の意見を踏まえた村の方針に対しては、適切な支援を講じる。」と応えている。15年1月知事は岐阜県知事とともに山口村・中津川市を合併支援地域に指定している。16年2月に田中知事は山口村に行き村民と意見交換している。4月知事は山口村から合併申請書の提出を受けている。この一連の経緯を見ても、今まで県民・県会・総務省等に意見を聞く機会は十分あったはずだ。何もしないでいて(実際には一回だけ合併支援室は行動しているが)今更何をと思うのは私だけではないはずだ。現に私たち志昂会は昨年誕生したばかりの会派であるが、すでに山口村を尋ね意見聴取を始め現地調査をしてきている。他の会派の皆さんもほとんど現地調査をされている。しかも合併慎重の皆さんからも何回となく手紙等で考え方を聞いている。県会各派はすでに議論を深めてきている、あとは議案の提出を受け県会で議論を深め結論を出すだけである。
県知事としての職務行為をするべきだ
県は何もしてきていないで、急に多くの意見を聞くとして問題を逃げている。民主的に手続きを踏んできた岐阜県および岐阜県議会、そして中津川市民のみなさんに対する信義はどう考えるのか。コモンズを無視するのか。田中康夫個人の考え方、イデオロギー、信義等は何でもよい。何を主張されてもよい。ただし、長野県知事田中康夫はしっかり職務行為をなしていくべきである。その上で県会の判断を待つべきであろう。これが民主的なルールであるはずだ。今の知事の行為はまさに「独裁者」の行為そのものである。総務部長も一人で悪役を買って出るのでなく、全体の奉仕者として知事に自分の考えを述べるべきだ。青山出納長も同様に、下手な工作をするのでなく、知事にしっかりものを言うべきだ。貴方は一番言える立場にいるはずだ。知事の執行者としての無能力さは分かっているが、周りにいる部局長まで無能力者になるべきではない。これ以上分かっていながら、正論も言わずに知事のご機嫌取りをしているだけで県民を苦しめ、報酬をもらい続けることはいかがなものだろうか。もう限界ではないか。目を覚まそうじゃないか。勇気を出していただきたい。
決して46年前の当事者の村民無視の悪夢を繰り返してはならない。今携わっている県・県議会は冷静に論議を重ね、新しい歴史の一ページを粛々とつくっていかなければならない。今までの歴史の事実は、いつの時代になっても永遠に変わらないのだ。

